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フィットネスジムの成功を左右する集客戦略と差別化の鍵

  • 集客

フィットネスジムのオーナーや経営者の皆さん、ジム運営の成功には効果的な集客が欠かせません。しかし、集客を効率的に行うためには、適切な広告戦略が必要です。今回は、広告会社の業務範囲からクロージング率の向上、そしてジムの差別化戦略までを詳しく解説し、集客コストを下げるための具体的な方法を探ります。

広告会社の役割とCPAの理解
インターネット上には、「集客UP」「圧倒的集客力」「インフルエンサーを使って集客UP」など、様々な広告が溢れています。広告会社の主な業務は、見込み客がジムを訪れる、もしくは内覧会や体験に参加するまでをサポートすることです。このプロセスは、顧客獲得単価(CPA:Cost per Acquisition)で評価されます。例えば、30万円の広告費をかけて60人が内覧会に参加した場合、1人あたりのCPAは5,000円です。

しかし、集客数が多くても、誰も会員にならなければ実質的な広告費用対効果はゼロです。一般的に、ジムのグランドオープン時のイベントでは1名の会員獲得に5,000円から8,000円、オープン後では8,000円から12,000円かかると言われています。また、新規会員の獲得には既存会員の維持よりも5倍の費用がかかりますが、既存会員の維持率をわずか5%上昇させるだけで、ビジネスの利益が最大95%増加する可能性があります。

クロージング率を高める重要性
集客コストを下げるためには、クロージング率(内覧や体験に来た見込み客を実際に会員にする割合)を高めることが極めて重要です。多くのジムでは50%前後のクロージング率ですが、80%から90%を目指すことが理想的です。

スタッフやトレーナーのトークスキルも重要ですが、それ以上に提供するサービスや施設が競合他社とどれだけ差別化できているかが鍵となります。特に、24時間無人ジムの増加に伴い、スタッフやトレーナーを配置して差別化を図るジムも増えています。これにより、会員を常にサポートできる体制を整え、クロージング率を高めることができるのです。

差別化戦略の実践
フィットネスジムの差別化戦略として、BFRトレーニング(血流制限トレーニング)の導入は一つの方法ですが、これだけでは十分ではありません。重要なのは、入会前にしっかりとヒアリングを行い、体験時にその人に最適なトレーニングプランを提案できるかどうかです。

例えば、運動経験のない人にいきなりダンベルやバーベルを持たせるのではなく、チューブトレーニングやファンクショナルトレーニングと組み合わせたBFRトレーニングを提案することが求められます。これには、トレーナーの実技と教育が不可欠です。常に学びの機会を提供し、トレーナーやスタッフが自信を持って説得力のあるトークができるようにすることで、クロージング率が向上し、退会率も低下するでしょう。

まとめ
フィットネスジムの経営において、広告戦略、クロージング率の向上、そして差別化は欠かせない要素です。広告費を効率よく使い、見込み客を効果的に会員にするためには、ジムの特徴を活かし、他のジムとの差別化を図ることが重要です。また、スタッフやトレーナーの教育に力を入れ、常に最新のトレーニング方法を学び続けることで、ジム全体の魅力を高めることができます。これにより、集客コストを抑えながら、安定した会員基盤を築くことができるでしょう。

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