• 2021-01-20
• 24時間ジム

多くのパーソナルトレーナーにとって、ジムを持つのは夢でしょう。しかし小さなジムを一人で切り盛りし日本の定年といわれる65歳まで事業を継続するのはかなりの覚悟が必要です。小さなジムは、家賃の坪単価も高く、大きなジムの倍前後の坪単価の家賃を支払わなくてはなりません。
集客の為の広告宣伝費も必要となるでしょう。

若いうちは、がむしゃらに1日朝から、夜遅くまでクライアントを取ることができますが、年令を重ねるごとに体力も気力も落ちてきます。結婚をすれば、週末は家庭サービスもしなければならないでしょう。マイカーを持ち、住宅ローンを組み、子供の養育費も必要になるでしょう。子供一人にかかる教育費の目安は、1,000万円。これは、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学卒業までの19年間に必要となる教育費の総額。しかもすべて国公立に進学した場合です。私立に進学すると、2,000万円必要となります。3人暮らしで30万円は必要となります。さらに、毎月貯蓄をしようと考えると、生活費を切り詰めても40万円も手取りは必要となるでしょう。

3人暮らしとすると
　家賃(住宅ローン) 約90,000円
　食費 約55,000円
　水道光熱費 約16,000円
　教育費 約15,000円
　交通費 約8,000円
　通信費 約15,000円
　生命保険料 約25,000円
　日用・消耗品代 約10,000円
　衣類代 約15,000円
　趣味・娯楽費 約20,000円
　自動車維持費 約15,000円
　その他雑費 約10,000円
合計 約294,000円

ステップ１
多くのパーソナルトレーナーが考えることは、パーソナルトレーニングジムで独立。敷金礼金、家賃、マシン購入、改装費などを含めて最初にかかるのは300~500万円が妥当な金額。借り入れも個人でできる範囲です。間違っても内装や備品にお金をかけすぎないことが大切です。簡単ではないですが、5年程度で完済するだけでなく、貯金300万円を目指しましょう。

ステップ２
完済後、300万円を頭金にして融資を受けて事業を大きくして、従業員を入れましょう。従業員を入れ、社会保険にも加入することにより社会的信用力を上げていきます。

5年で完済させ、貯金を1000万円にしましょう。貯金を1000万円にするには、家賃の安いところを探すことが大切です。見栄を張らないこと、しかし集客のできる場所が必要です。家賃は坪単価6,000円以内。地方であれば、5,000円を切るようなところを探しましょう。

ステップ３
完済後は、ビジネスプラン、返済計画、そして従業員を入れることにより、銀行からの信用度は高くなり、融資も受けやすくなります。もちろん、借りる金額は、5~8千万円と大きくなるのでビジネスプラン、返済計画は、金融のプロに任せることが大切です。

20歳でパーソナルトレーナーになった場合、最短30~35歳で150坪程度の24時間ジムを持つことが可能になるかもしれません。その場合は、今までとは大きく異なり、簡単に融資を受けることはできません。ノウハウと持った専門家を入れた綿密な調査、ビジネスプラン、返済計画などが必要とされます。

自分は一生、どこかのジムでパーソナルトレーナーを続けていくと考えている人も、将来考えが変わるかもしれません。そんな時に、選択肢が用意できているようにすることも人生において大切です。