日本のフィットネス業界は、まだ伸びしろがあるにも関わらず2020年のコロナを機に下剋上が始まりました。大手フィットネスクラムのフランチャイズの店舗が閉鎖が相次ぐ中、空き店舗を安く借り上げて、店舗を拡大しているジムも少なくはない。
しかし、多くの場合、料金的な魅力、マシンの魅力だけで、フランチャイジーを集め、異業種からの参入を増やしていところが目立つ。今まで、何を学んできたのだろうか、全く変わらないノウハウでのジム経営が多いのが現状だ。マシンと価格競争では生き残れないのだ。
人類は遅かれ早かれ、コロナには勝利する。
日本の人口は毎年、数十万人とい世界に例の無いスピードで減り、4人に1名は65歳以上という、超高齢化社会を迎える。それだけでなく、健康寿命も延びてくる。
彼らの多くは、今まで運動もしたことのない人ばかりで、筋肉の動かし方もよくわからない超運動素人だ。彼らが、今のスポーツジムに入会し、オリエンテーションで1,2回、マシンの使い方を習ったところで、すぐに退会してしまうのは、目に見えている。
1名会員を獲得するコストは、膨大だ。経営者はそのコストを抑えるために、広告費をケチる。ケチるのは良いが、会員数は毎月減っていき、最終的に赤字になり、潰れる。
■ブルーオーシャンはいったいどこだ!?
カーブスは、ブルーオーシャンを掴んだ唯一のフィットネスクラブだ。中高年の女性をターゲットにしたジムだ。二匹目のどじょうを狙って出店したFCはいくつかあるが、どこも失敗に終わっている。
何故だろうか?
スタッフの教育です。スタッフの教育がなければ、今までのジムと一緒。サーキットトレーニングだけをまねしても、成功はしません。
ブルーオーシャンに入り込むには、「人・教育」です。
経営者としては、人件費を削り、面倒なことは避けて、ビジネス展開をしたいと思うかもしれないが、そんな楽なビジネスは、誰でも、マネできすぐに廃れてしまう。
2021年の経済の停滞した時期こそチャンスであり、土台をつくる時でしょう。