事業譲渡する際、個人事業や中小零細企業の場合、必要最低限の仕組みが出来ていないと売るに売れないということがあります。
■快慶の仕組みがきちんとできていないため、決算書の中身があやしい
■社内の情報共有や取引先管理の仕組みが未熟
■経費処理等の管理がすざん
要するに、会社としての体を成していない企業が多く、その場合、買い手は中堅士業、大手企業だったりするので、事務レベルの低さや社内の情報管理の稚拙さはマイナスポイントとなります。近々ではなく、近い将来に事業譲渡を検討している経営者の方は、最低でも以下の対応を行っておくべきです。
(1)経理をクラウド化し、税理士による決算を行う
(2)月次試算表を必ず管理しておく
(3)社内のデータはクラウドやサーバにて共有させて、情報を最新化させておく
(4)取引先等の顧客管理やセールス管理はツールを導入し、適正に管理しておく
(5)システム投資を行い、業務効率・生産性を向上させておく
このような企業になっておけば、買いたいという企業はたくさん現れると思います。なぜなら、これらの整備は意外とお金と時間がかかるからです。
2021-03-29
南本静志(boss@re-p.co.jp )
M&Aアドバイザー