日本で、中小零細企業の事業譲渡や株式譲渡は進んでいくのだろか?
最近ちょっと疑問に思うことが多いです。まず、M&Aという言葉が良くない。なんとなくですがイメージが悪い。「M&A」という言葉を聞いただけで70歳以上の経営者は「俺には無理だ!」と言います。
昔は大手企業の合併や事業譲渡が主流で、その舞台でマッチング等を行ってきた人たちが中小零細企業のM&Aに進出してきています。だから、やり方って「大手企業」の事業承継のままなので、色々手続きが煩雑で、高齢者の経営者が面倒くさくなり断念するケースも多々あるような気がします。
日本で、中小零細企業の事業譲渡等を普及させるためには、中小企業に特化した法整備が必要な気がします。株式の移動にしても、会社の売却にしても、もっと手続きが簡単になり、コストももっと安価にならないと、廃業の方がましという選択をする経営者も多いのではないかと思います。そうなると、日本国家としては本末転倒で、後継者難で良い企業を廃業に追い込んでも元も子もないわけです。
もっと真剣に中小零細企業の後継者引継ぎを真剣に考えないと、まじ、廃業ラッシュ時代に突入する気がします。
M&Aアドバイザー
南本静志